WindowsUpdateに失敗ばかりしてずっと表示される更新プログラムがあるんですけど・・・
なにこれ?どうしたらいいの?
インターネット接続が出来ていてWindowsUpdate自動更新をONにしていれば、特に意識せずに自動的にアップデートしてくれるWindows君ですが、オフライン期間が長かったり一度何らかの理由により失敗してしまった更新プログラムがあったりすると、更新プログラムが正常にインストールされず失敗してしまうという事象が発生してしまいます。

上記の画像のような更新失敗を例に挙げると、下記のような動きをします。
・「すべてのファイルを再試行する」をクリック→しばらくすると更新が失敗しました
・「すべてのファイルを再試行する」をクリック→PC再起動が必要です、とメッセージがでる→再起動すると更新に失敗しましたとエラーになる
普段何の更新がされたどうか気にしないけど、更新が失敗するのはなんかモヤモヤするという方も多いと思います。このようなWindowsUpdateの更新がうまくいかないケースの原因と対処方法について紹介します。
WindowsUpdateで更新がうまくいかない原因について

WindowsUpdateの更新がうまくいかない原因としてはいくつか考えられますが、代表的な原因については以下が挙げられます。
- システムファイルが破損している
- ディスクに十分な空き容量がない
- 適用環境・条件に問題がある
- 更新プログラム適用条件を満たしていない
更新がうまくいかないPCで上記項目に思い当たる場合は見直してみましょう。
どこから何を確認したらよいか判断に迷う方は次パートをご参照いただき、一緒に解決していきましょう。
WindowsUpdate更新が出来ない場合の対処
WindowsUpdate更新が出来ない場合の対処についてそれぞれ紹介していきます。
基本的には上から順番に実施でOKです。既に実施したものがあれば飛ばしてくださいね。
適用環境の確認をしよう
WindowsUpdateを行うにあたって、PCの環境を正常に整えてあげる必要があります。
以下の3つの項目について問題ないことを確認してみましょう。
空き容量の確認と確保
空き容量の確認と確保は以下を参照して下さい。
PC使用状況にもよりますが、更新プログラムは最大でも10GB未満ぐらいなので、空き容量は余裕をもって15GB以上確保できるようにしておきましょう。
インターネット接続状況の確認
WindowsUpdateのためのプログラムはインターネット上からダウンロードしますので、安定したインターネット接続が出来ていることが必要になります。メール送受信やインターネット検索が出来るか確認してみてください。
管理者権限の確認
Windowsにログインしているアカウントに管理者権限がないとプログラムが適用できない場合があります。まずは現在のアカウントに管理者権限があるかどうか確認してみましょう。
PC内のシステム設定やソフトウェアのインストール、ユーザー管理など、すべての操作を行うことが出来る特権を持つアカウントのことです。
対処1:Windows Updateトラブルシューティングツールの実行
環境について確認しましたら、トラブルシューティングツールの実行をしましょう。
- STEP1Windows設定を開き、システムの中から「トラブルシューティング」をクリック
- STEP2その他のトラブルシューティングを選択します
- STEP3WindowsUpdateの横にある「実行する」をクリックします
- STEP4問題を検出しています、の表示されたら診断が始まっていますので完了まで待ちます
- STEP5結果に合わせてPC再起動や対処をしましょう
対処2:DISM と sfc のツール実行
PowerShellでDISMとsfcを実行して、改めてWindowsUpdateを試してみましょう。
DISMとsfcは簡単に言うとWindowsのシステム修復ツールになります。
実行方法は下記をご参照ください。
対処3:更新プログラムの適用条件確認
WindowsUpdateで更新される項目には大まかに分けて以下の5つがあります。
- 機能更新プログラム (Windowsの機能や拡張関連)
- 品質更新プログラム (Windowsのセキュリティを最新に保つためのもの)
- ドライバー更新プログラム (ドライバー関連)
- 定義更新プログラム (パソコンのマルウェア対策や、スパイウェア対策関連)
- その他の更新プログラム (悪意のあるソフトウェアの削除ツールの問題)
上記の中で品質更新プログラム以下4つは適用条件などはほとんどありませんが、機能更新プログラムに関しては適用条件がある場合があります。
例えば「KB5022834」という更新プログラムの適用に失敗しているとします。
KB5022834をWEBで検索し、Microsoft公式のページを確認してみます。
2023 年 2 月 14 日 — KB5022834 (OS ビルド 19042.2604、19044.2604、19045.2604) - Microsoft サポート
KB5022834の入手方法の欄に以下の記載があり、条件を満たした更新プログラムの入手が必要です。
今回の場合はKB5014032かKB5005260をインストールして初めてKB5022834を適用することが出来ます。

WindowsUpdateの更新は前提となるプログラム等の必要なプログラムがきちんと適用されているか確認が必要です。
対処4:Show or hide updates (wushowhide.diagcab)ツールの実行
どうしてもWindowsUpdateが適用することが出来ない、消せない場合はMicrosoft公式が出している「Show or hide updates ツール」というものを利用して、非表示にすることも検討してください。
ツールのダウンロードはMicrosoftダウンロードセンターからダウンロードします。
http://download.microsoft.com/download/f/2/2/f22d5fdb-59cd-4275-8c95-1be17bf70b21/wushowhide.diagcab
URLの通りMicrosoftからの直接ダウンロードですのでご安心ください。
「wushowhide.diagcab」というファイルがダウンロード出来ましたら以下のSTEPで実行します。
- STEP1ダウンロードした「wushowhide.diagcab」をダブルクリックで実行します
- STEP2Show or hide updatesが開きますので、「次へ」をクリックします
- STEP3今回は非表示にしたいため「Hide updates」を選択します
- STEP4非表示にしたいプログラムにチェックを入れて、「次へ」をクリックします
- STEP5解決済みとなれば実行完了です。WindowsUpdateの画面で非表示の確認をして下さい
- CHECK非表示にしたプログラムを再表示したい場合はSTEP3で「Show hidden upadates」をクリックすることで再表示できるようになります
どうしても更新を適用できない場合はこの方法で更新自体をなかったものにしましょう。
今回の更新が適用できなかったら今後のバージョンアップ適用に期待、ということですね。
まとめ
WindowsUpdateが出来ないときの対処についてまとめました。
考えられる原因と対処についておさらいです。
- システムファイルが破損している
- ディスクに十分な空き容量がない
- 適用環境・条件に問題がある
- 更新プログラム適用条件を満たしていない
- 適用環境の確認をしよう
- Windows Updateトラブルシューティングツールの実行
- DISM と sfc のツール実行
- 更新プログラムの適用条件確認
- Show or hide updates (wushowhide.diagcab)ツールの実行
結論、どうしようもない場合は更新そのものをなかったことも手の一つということです。
