自分のパソコンの画面を画像として保存や共有が出来るスクリーンショット、仕事やブログ・SNS運営に大変便利な機能です。
スクリーンショットの機能の説明や操作方法については以下の記事をご覧ください。
スクリーンショットは色々な方法で撮ることが出来ますが、そんな中でも僕は「Windows + Shift + S」のショートカットキーを推します。
理由は以下の5点です。
- 画像として保存するほどではない画面をすぐに使える
→画像として保存した場合、すぐに使用したい場合は保存したフォルダを開かなくてはいけない - 編集がすぐに出来る
→わざわざペイントやフリーソフトを開く作業が発生しない - スクリーンショットをクリップボードに撮り溜め出来る
→コピ>→貼り付け>コピー>貼り付けの手間がなくなります - 範囲指定でスクリーンショットを撮れる
→画面全体のスクリーンショットを撮って、わざわざ切り取りしなくて良い - 左手だけで扱えるため操作が簡単
→右手はマウスに置いたままなので操作が楽
このショートカットキーを覚えてしまえば、「他の方法でのスクリーンショット使う・・?」ってレベルになりますし、作業効率爆増間違いないですよ。
それでは「Windows + Shift + S」の機能や操作方法について解説していきます。
Windows+Shift+Sで出来ることとメリット

実は「Windows + Shift + S」はSnipping Toolのショートカットキーになります。
Windows 10以降のバージョンで利用出来るようになったスクリーンショット機能です。このショートカットキーを使うことで、画面の一部や全体を簡単にキャプチャし、クリップボードに保存することができます。
また、クリップボードにスクリーンショットを溜めることも可能です。
「Windows + Shift + S」の便利部分について詳しく見ていきます。
メリット1.画像として保存するほどではない画面をすぐに使う&編集
例えば、従来のPrint Screenキーを使った方法では、スクリーンショットを撮った後に画像編集ソフトを開いて、保存した画像を貼り付ける必要がありました。しかし、「Windows + Shift + S」を使えば、選択した範囲を即座にクリップボードにコピーでき、そのままメールや資料、チャットなどに貼り付けることができます。
また、編集する際にも右下の画面をクリックするだけで編集画面を開くことが出来るため、作業効率を大幅に向上することが出来ます。
Windows + PrintScreen | Windows + Shift + S | |
STEP1 | ショートカットキーを押す | ショートカットキーを押す |
STEP2 | スクリーンショットのフォルダを開く または事前に開いておく | 右下のウィンドウをクリック |
STEP3 | 編集ソフトを開く | 編集画面が開く |
STEP4 | 編集ソフトに貼り付ける |
メリット2.スクリーンショットをクリップボードに撮り溜め出来る
Windows + Shift + Sで取得したスクリーンショットはクリップボード(Windows+V)にコピーされるため、
スクリーンショットを連続して撮ることが可能です。これが本当に便利です。
例えばChrome画面のスクリーンショットを2つ撮ってExcelに貼り付けたいとき、都度ソフトを切り替えたり保存した画像を都度切り取りなどしていたと思います。
Chromeのスクリーンショット取得
↓
Excelに貼り付ける
↓
Chromeに戻ってスクリーンショット取得
↓
Excelに貼り付ける
クリップボードにコピーされるWindows + Shift + Sはソフト切り替えの手間がなくなります。
Chromeのスクリーンショットを2つ取得
↓
Excelに2つ貼り付ける

上記のようにWindows+Vでクリップボードを立ち上げたら、好きなスクリーンショットを選択してクリックすることでチャットや資料に簡単に貼り付けることが出来ます。
メリット3.範囲指定でスクリーンショットを撮れる
通常のスクリーンショットは「ディスプレイ全体画面」でしたり「開いているウィンドウの全体画面」など、全体画面を切り取ることが多く、一部分を切り取ることに手間がかかる場合が多いです。
「Windows + Shift + S」は画面上部の項目で範囲指定が可能ですので、時短出来ますね。

四角形
好きな範囲を四角形で切り抜くことが出来ます

ウィンドウ
画面に表示されているウィンドウにカーソルを合わせ、
クリックしたウィンドウの画面をスクリーンショットとして撮ります
全画面表示
ディスプレイに表示されている全画面をスクリーンショットとして撮ります
フリーフォーム
クリックしながらカーソルを動かし、その範囲をスクリーンショットとして撮ります

メリット4.左手だけで扱えるため操作が簡単
ショートカットキーを使うとき、手が長い人はそれほど悩まないことかもしれませんが、僕は指がそれほど長くないのでショートカットキーを使用するときに、わざわざマウスから右手を離して実行するときがあります。
「Windows + Shift + S」は右手にマウスがある状態で、左手だけで実行ができるところもメリットの一つですよね。(キーボードによっては左手だけで実行できないかもしれません、すみません・・。)
では、次項では操作方法について見ていきましょう!
Windows + Shift + Sの基本的な使い方
これまで説明してきた通り、操作は簡単です。「Windows + Shift + S」を同時に押すだけです。

同時に押すと少し黒みがかった画面になり、画面上部に撮影方法が表示されます。
画像か動画、また切り取りたい範囲を選択することが出来ます。

自分が切り取りたい範囲をドラッグして選択してください。
切り取った後はWindows+Vを押してみてください。切り取った画像がメールや資料に貼り付けられる状態になっていることが確認できると思います。Windows+VやCtrl+Vでメールや資料に貼り付けましょう。

また、切り取ると画面右下に以下のようなウィンドウが表示されますので、画像の編集が必要な場合は「マークアップと共有」をクリックします。

Snipping Toolの編集画面が立ち上がります。画面下のツールバーでお好きな編集をしましょう。

編集や共有の操作方法については以下の記事を参照ください。
トラブルシューティング(反応しない、貼り付けできない、開かない)

Windows + Shift + Sのショートカットキーを使用する際に、いくつかの問題が発生することがあります。このセクションでは、Windows + Shift + Sの動作がうまくいかないときの対処を紹介させていただきます。
キーボードのチェック
それぞれのキーが反応しているか確認します。キーが反応していれば以下の挙動になるはずです。
・Windowsキーが押す → スタートメニューが立ち上がる
・文字入力時にShitキー+ Aなどを押す → 大文字のAが打てる
・Sを文字入力してみる → Sを入力できる
想定していない挙動の場合はキーボードが正しく反応していない可能性が高いです。キーボード自体を変えてみたり設定を見直してみましょう。
クリップボードの設定を確認する
Windows + Shift + Sでスクリーンショットを取得したのに、Ctrl+VやWindows+Vで貼り付けることが出来ない場合はクリップボードの設定が関係している可能性があります。以下の箇所について確認してみましょう。
1.Windows設定画面を開きます(スタートメニューかWindows+iで開きます)
2.システムを開き、クリップボードを開きます
3.クリップボードの履歴をオンにします

Snipping Toolの通知の設定確認
スクリーンショット取得後に画面右下に通知が届かない場合があります。通知の設定を確認、変更してみましょう。
1.Windows設定画面を開きます(スタートメニューかWindows+iで開きます)
2.システム → 通知 → Snipping Toolを探し、クリック
3.「通知」がオンになっていること、「通知バナーを表示」にチェックが入っていることをご確認下さい

アプリの規定値をチェック
スクリーンショット取得後に「マークアップと共有」をクリックしても編集画面が開かない場合があるようです。その際にはSnipping Toolの規定値を確認、変更してみましょう。
1.Windows設定画面を開きます(スタートメニューかWindows+iで開きます)
2.アプリ → 規定のアプリ → 画面一番下にある「リンクの種類で既定値を選択する」に移動します
3.一覧から「MS-SCREENCLIP」を探す
4.Snipping Toolから「画面の領域の切り取り」に変更

Snipping Toolを修復またはリセットする
Windows + Shift + SはSnipping Toolのショートカットキーのため、期待した動作をしない場合はSnipping Toolの修復またはリセットを試してみましょう。
- STEP1Windows設定画面を開き(スタートメニューかWindows+iで開きます)、
「アプリ」を選択します - STEP2インストールされているアプリを選択します
- STEP3「Snipping Tool」を探し、「…」から「詳細オプション」を選択します
- STEP4先に「修復」を実施します
問題が解消するか確認し、解消しない場合は「リセット」も試します
Snipping Toolを再インストールする
Snipping Toolが動作しない場合、再インストールを試みることが有効です。
これまでの手順で解消しない場合は、Snipping Toolを再インストールしてみましょう。
再インストールを行うことで、破損したファイルや設定が初期状態に戻り、正常に動作する可能性が高いです。
1.Windows設定画面を開きます(スタートメニューかWindows+iで開きます)
2.アプリ → インストールされているアプリ → Snipping Toolを探す
3.Snipping Toolの右側「…」からアンインストールを選択します
4.アンインストール完了後に「MicrosoftStore」でSnipping Toolを再インストールします
Windows + Shift + Sのまとめ
今回はスクリーンショットに大変便利なショートカットキーWindows + Shift + Sを紹介いたしました。
Windows + Shift + Sのショートカットキーが機能しない場合でも、原因の多くが設定やシステムの一時的な問題にあるため、適切な対処法を実行することで問題を解決できます。
使用方法やトラブルシューティングの方法を理解することで、Windows + Shift + Sのショートカットキーをより効果的に活用できます。皆様のお役に立てますと嬉しいです。